Vol.7 株式会社谷沢製作所「安全性に優れた防災用回転式ヘルメット『Crubo』」

 

株式会社谷沢製作所

宮﨑良平氏 インタビュー後編

INTERVIEW

2018/1/30

 

日本発の画期的な子供用ヘルメットを世の中に送り出した株式会社谷沢製作所。国内トップシェアを誇るヘルメットメーカーとして子供用ヘルメットだけでなく、もちろん大人用ヘルメットにも積極的に取り組まれています。今回は企業や工事現場などで幅広く使用されている防災用ヘルメットCruboについて株式会社谷沢製作所 営業部主任で保護具アドバイザーの宮﨑良平氏に引き続きお話を伺いました。

 

「飛来・落下物用」「墜落時保護用」2つの検定に合格

 

Cruboは厚生労働省の「保護帽の規格」に定められた「飛来・落下物用」「墜落時保護用」の検定合格品です。高所作業をする際に必要な「墜落時保護用」の検定にも合格しているので、足元が悪く転びやすい災害時の頭部保護に有効で、建設現場でも使用することができます。Cruboを開発する際、建設現場で持ち運びがし易いヘルメットを作って欲しいという要望がありました。現在、ほとんどの建設現場が「墜落時保護用」の検定を取ったヘルメットでないと入ることができません。トップ部をくるっと回すだけで、約半分の高さになり(140mm→80mm)、バッグ等に入れて持ち運びがし易くなっているので、そういったご要望にも応えられたと思っています。

もちろん、防災用ヘルメットとして企業などでも活用して頂けます。A4サイズの収納箱に入っているので、箱のまま机の引き出しや本棚等にすっきり入れることができ、水色の不織布製収納袋も付属していますので壁などに掛けて頂くことも可能です。頭周は通常は53~62cmの設定ですが、ヘッドバンドの取り付け位置を前にずらす事によって、Sサイズの47~56cmに変更できます。このSサイズは大体2歳~15歳くらいまでのお子さんや、頭の小さな女性向けのサイズになります。

 

 

BEFORE(かさばって収納も持ち運びも大変…!)

 

 

AFTER(すっきり収納できて持ち運びも楽々!)

 

また、ステッカーにてマークやネームの加工も可能です。建設現場でよく見られるように会社名やロゴを入れれば、会社にいる時に災害が起き、バラバラに逃げる事があっても、同じ会社の人を見つける事が出来ます。それで実際に役立ったというお声も最近頂きました。簡単に剥がれず、擦っても削れない非常に強いステッカーです。

 

 

苦労して実現した機構は特許も取得

 

2008年1月に他社より発売された「タタメット」がヒットして以降、折りたたみ式防災ヘルメットの需要が増加しました。この「タタメット」は「飛来・落下物用」の規格を取得しているヘルメットで、防災用に非常に便利ということで当時爆発的に売れた商品です。本当に薄くてお手軽なヘルメットでした。この頃から当社に「飛来・落下物用」と合わせて「墜落時保護」の規格にも合格した折り畳み式ヘルメットを作って欲しいという要望が多く寄せられていました。

 

2014年3月、「2つの規格に合格したかぶり心地の良い仕事にも使用できる本格派ヘルメット」をコンセプトに、都市部で建築現場を掛け持ちする現場監督や工場間を飛び回る技術者を想定し、軽くてコンパクト、デザイン性にも被り心地にも優れ、かつ防災用にも使えるものを作ろうとの企画が持ち上がり、開発が始まりました。そこから約2年後の2016年1月に無事発売に至りましたが、やはり開発にはとても苦労しています。

 

トップ部が回転し、本体に収まるという仕組み自体はすぐに思いついたのですが、この仕組みが難しく、普通のヘルメットを輪切りにしてトップ部だけ回転するような形にしても上手く止まらず、くるくる回るだけになってしまいます。どう止めるかでとても苦労しました。試行錯誤の末、回転軸を受ける孔を楕円形にして、本体に収められたトップ部がくるっと上部に回って下の部分にうまく乗る様にし、ようやく仕組みが完成しました。こうして苦労しながらも実現した機構は、特許も取得しています。様々な苦労を乗り越えてようやく発売に至ったCruboですので、本当に思い入れがあります。

現在ではお陰さまで、大手ゼネコンや建設会社では、電車での出張の多い安全担当や設計・技術者、営業の方等の持ち運び用ヘルメットとして、その他の企業では防災用ヘルメットとして、幅広く採用して頂いています。新商品としては異例の、発売当初の2016年度に2万個、翌年度には5万個以上の売り上げを達成しました。お客様からも「持ち運びに便利」「被り心地が良い」「収納しやすく、防災用として邪魔にならない」等の声を頂き、大変嬉しく思っています。個人の方でもホームセンターなどで購入して頂けますので、防災用ヘルメットをお探しの方はぜひご検討して頂けたら幸いです。

 

問い合わせや質問は以下のアドレスより

form01@tanizawa.co.jp

 

 

前編はこちら

 

 

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