若者の防災に対する意識

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下記は2014年に内閣府が発表した防災に関する世論調査の結果をいくつか取り上げたものです。
調査対象: 全国20歳以上の男女3110人
参考:http://www.bousai.go.jp/kaigirep/kentokai/hisaishashien2/pdf/dai5kai/siryo2.pdf
Q 災害についての家族や身近な人との話し合い
20 ~ 29 歳 ( 246 人) ある 58.9% ない 40.7%
30 ~ 39 歳 ( 430 人) ある 67.4% ない 32.6%
40 ~ 49 歳 ( 546 人) ある 68.3% ない 31.3%
50 ~ 59 歳 ( 550 人) ある 64.7% ない 35.3%
60 ~ 69 歳 ( 655 人) ある 64.1% ない 35.4%
70 歳 以 上 ( 683 人) ある 54.0% ない 45.7%
Q 防災訓練へ参加したり見学した経験の有無
20 ~ 29 歳 ( 246 人)
ある 27.6% 見学だけ 4.1% ない 28.5% 知らない 39.0%
30 ~ 39 歳 ( 430 人)
ある 27.2% 見学だけ 4.9% ない 33.5% 知らない 33.5%
40 ~ 49 歳 ( 546 人)
ある 39.6% 見学だけ 4.4% ない 30.8% 知らない 24.9%
50 ~ 59 歳 ( 550 人)
ある 44.7% 見学だけ 4.4% ない 31.5% 知らない 18.7%
60 ~ 69 歳 ( 655 人)
ある 45.8% 見学だけ 7.5% ない 27.6% 知らない 18.3%
70 歳 以 上 ( 683 人)
ある 40.0% 見学だけ 6.9% ない 31.2% 知らない 21.1%

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数字だけでも、若者の防災へ対する意識が決して高くないことが分かります。そして全年代に聞いた「防災対策ができていない理由」の回答上位5位は下記のような結果に…。
Q 家具や家電などの転倒・落下・移動防止策ができていない理由
やろうと思っているが先延ばしになっているから 32.5%
面倒だから 24.4%
家具や壁など傷つけるから 10.9%
お金がかかるから 10.9%
地震が起きても転倒、落下、移動しないと思うから 10.8%
そもそもあまり重要だと思っていないということがよく分かります。若者の意識も勿論ですが、すべての年代を通して防災対策への意識はまだまだ…と言えそうです。
日本全国の防災力ランキング

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2014年に日本気象株式会社が発表した全国都道府県の防災力ランキング。避難所情報や備蓄品についてなど、防災に関する独自の質問に対して回答することで、防災力が5段階で評価される仕組みのようです。上位10位までを見てみたいと思います。
参考:http://s.n-kishou.co.jp/w/bosai/level/level_top.html
1位 宮城
2位 福島
3位 宮崎
4位 岩手、山形、静岡
7位 山梨、三重
9位 新潟
10位 秋田、岐阜
東日本大震災を経験した宮城県、福島県が1位と2位になっています。やはり経験に勝るものはないのでしょうか。本当の怖さを知っているからこその防災力、見習いたいものです。
今後の防災対策に向けて

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内閣府は今後の防災対策の方向性として、下記を発表しています。
参考:http://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/h23/bousai2011/html/honbun/1b_1h_4s_3.htm
・想定災害の適切な見直し
・防災基本計画の見直し等による津波対策等の充実
・東海・東南海・南海地震(三連動地震)及び首都直下地震への取組の強化・促進
・広域災害への対応
・被災者支援のあり方
・国際防災協力の更なる推進
これだけでなく、各自治体が打ち出している施策などを含めるとかなりの数になりますが、まずは国民である私たちが防災に対する意識を持たなければ、何の意味も持ちません。数字にもしっかりと表れている防災の意識の低さ。「もしも」の時に皆が適切な行動を取れる日本になってくれることを願うばかりです。