Vol.15 渋谷区防災課 “地域の防災力の向上”を目指して

 

渋谷区役所 危機管理対策部 防災課長
飛田和 俊明氏 インタビュー

INTERVIEW

2018/11/29

 

渋谷区で行っている防災対策や定期的に開催している防災イベントなどについて、今回は渋谷区危機管理対策部で防災課長を務められている飛田和俊明氏にお話しを伺ってきました。

 

若者や子供に向けたイベント開催

 

渋谷区では“地域の防災力の向上”を目指して様々な防災対策を行っています。防災の基本である自助・共助・公助(自分を助ける・共に助ける・公が助ける)が、ある防災のイベントで意外と知られていないことにショックを受けましたが、住民の皆さんに自分の力で、また共に助け合いながら守っていく力を身に付けて頂きたいと願いながら、日々対策に取り組んでいます。

 

渋谷区は昼間人口が50万人くらいいますので、日中帯に地震や災害が起きると彼らはどこにも行き場がないまま、家に帰ることもできず、職場にも行けないかもしれない。そうすると「どうしたらいいだろう」と路頭に迷う人たちが多数出てきますので、そういった場合に渋谷区としてどういった対応を取るか、常に検討しています。

 

今年で3回目になるのですが、若者や子供向けの渋谷防災フェスを定期的に開催しています。知らず知らずの間に、防災のことを楽しく知っていただくというコンセプトのもと、消火の仕方などを肌で感じながら学んでいただく体験型イベントです。

 

 

 
 
 
 
 
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そのなかで、災害が起きた時にどういった避難行動を取れば良いかというのをクイズ形式にして、知らない者同士で4人1組になり、答えを話し合って回答していきながら次に進むという脱出ゲームなどを行い、全5問を30分以内にクリアしないとアウトというコンテンツがありましたが、これがなかなか好評でした。

 

 

日頃の防災訓練と渋谷区独自の補助制度

 

渋谷区では、災害対策本部訓練を年に2回行っています。様々なシチュエーションを想定してお題を6題ほど作り、防災課だけではなく、区民部や子ども家庭部、教育委員会、警察、消防、自衛隊の人たちと2時間近く話し合いながら、様々な災害の種類を区別し、それぞれに合わせた実際の行動を細かく考えます。またそれは何時から実行する、といった事を具体的にまとめていきます。渋谷区の条例で、阪神淡路大震災があった1月17日は“防災点検の日”と定められているので、家庭や地域において防災点検を行っています。

 

また渋谷区独自の補助制度があるのですが、家具転倒防止金具というものはご存知ですか?簡単にいうと家具が倒れないように止めておくL字型の金具です。渋谷区では、そういった防災グッズを買ったら1万円までは補助しますよという制度があり、1万円以内であれば全て無料になります。1万円はかなり大きな金額なので、区民の方は是非活用して頂きたいです。

 

詳細はこちら

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/anzen/bosai/josei/kaguten_hojo.html

 

 

今後の取り組みについて

 

今やっていることを更に充実させていきたいと考えているのですが、ここはやっぱり永遠の課題です。地域の防災力を上げていかなければならないし、誰一人として死者や負傷者を出さないという視点で考えると、減災という言葉も出てきます。自然災害は止められませんが、火災を発生させない取り組みなどは事前に行う事ができますので、災害が起きた際の減災の対策を広めることも大事かなと思います。

 

あとはVRを使った防災体験や女性目線での防災対策にも力を入れていきたいと考えています。様々な対策を取っていても、その対策に女性目線が欠けていると、やはり避難所で大変な想いをされる女性が出てきてしまったりします。そういったところの取り組みも今後考えていかなければいけないのかなと思っています。

 

 

 
 
 
 
 
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地域の防災訓練は定期的に行っているので多くの方に参加して頂きたいです。災害時は自分の身は自分で守るということが大前提になってきますが、日ごろの備えがかなり大事になってきます。最近は災害が多いので気をつけている方も多いと思いますが、災害の怖さは時間の経過とともにだんだんと忘れてしまうものです。災害が起きた時だけではなく、日頃からの備えを是非よろしくお願いします。


 

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