SPECIAL
2017/06/05
関連キーワード
缶詰は安くて長く保存でき、また密封されていて、中身が空気や水、細菌などに触れることがないので食中毒の心配もありません。そのため、もしもの時の非常食として日ごろから備えている方も多いかと思います。
しかし、こちらのタイミングを待ってはくれないのが災害です。念入りに準備したと思っていても、「あれ?灯りがない!」といったことがあるかもしれません。
今回は、そんな緊急時に役立つかもしれない缶詰を灯りの代わりに活用する方法をご紹介します。
◆用意するもの
・ツナ缶:1個
(※ツナ缶がもし無い場合、油漬け・オイルサーディン系の缶詰があれば、代用は可能です。ただし、水煮のような油漬けではないものは使えません!)
・ティッシュ:1枚
・缶に穴を開ける道具
◆ランプの作り方
①ランプの芯をティッシュで作ります。
ティッシュを適当な大きさに切り、細かくたたんでこより状にしていきます。
ツナ缶の高さの2.5倍ほどの長さにするといいでしょう。
余分な長さは切ってしまいます。
②缶に先ほど作った芯を刺さすために穴を開けます。
穴を開ける道具はなんでも構いませんが、中のツナに触れることもあるのでなるべく清潔なものを。
芯が入るくらいの穴を開けましょう。
※使用した缶は、開けるためのタブがついていますが、付いてない缶を想定して穴を開けています。ピンで小さな穴を開けてからハサミで広げたり、釘とハンマーを使って開ける手がありますが、いずれも消毒するなどしてから行ってください。
③芯を穴に差し込んだら完成です。
芯の頭が1センチほど出る所まで押し込みます。
数分経てば、芯の先端まで油が染むので火がつけられます。
④点火してみましょう。
芯の先端まで油が染みていることを確認したら、いよいよ点火です。
火が思うように点かない時は、芯の長さを調節してみることや、こよりの作り方を変えてみましょう。
もしかしたら、使用しているものはうっかり「水煮」のものかもしれません。
ツナ缶の種類やサイズ、芯の素材や形によって燃焼時間は変わりますが、標準的なものであれば、だいたい1時間ぐらい燃え続けることができるようです。
⑤中身はしっかり食べましょう。
ランプとして使用した後に捨ててしまうのはもったいないです。
火が消えた後のツナ缶は、そのまま食べても問題ありません。
明かりと非常食を同時に活用することができます。
点火後のツナ缶を開けてみるとこんな感じです。変色もなく匂いは若干香ばしいです。ただ、穴を開けた時の破片が混じっている時があります。間違っても口に入れないようよく観察してみましょう。
実際に食べてみましたが、いたって普通のツナ缶でした。
<※注意!!>
日頃から災害時の停電に備えて、明かりの準備をしましょう。ライトの電池を確認し、明かりがしっかりつくか点検を怠らないようにしましょう。地震直後には、安全のためツナ缶ランプは「絶対使わない」ようにしてください!散らかった木片などに点火して火災が発生する恐れがあります!ツナ缶ランプだけではなくロウソクなど、火を用いた灯りの使用は大火災の原因になることがあります。周囲が落ち着くまで絶対に火は焚かないようにしましょう。
◆本文参考元サイト
備える.jp 備え・防災は日本のライフスタイル
http://sonaeru.jp/goods/handiwork/groceries/g-8/
かんづめハンドブック
http://www.jca-can.or.jp/handbook/06.html