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Vol.10 ツクモル 「楽しい」をきっかけに防災を考える

 

ツクモル

来馬(くるば)涼子氏 インタビュー前編

INTERVIEW

2018/3/16

 

【わたしのつくるが、あなたをまもる】をコンセプトとし、災害時に役立つグッズの委託販売や防災グッズのワークショップを行うなど精力的に活動をされているツクモルさん。デザイナー集団が生み出すかわいらしいグッズの数々は、子供から大人まで大人気です。今回はツクモルスタッフの来馬涼子氏に普段行っている活動やツクモルグッズについてお話を伺ってきました。

 

まずは「楽しいな」と感じてもらいたい

 

ツクモルというのは作ると守るを合体させた言葉で、ものづくりで災害に対して何か出来ないかなという発想から始まった活動です。普段は災害時に役立つものを来てくれたお客さんに作ってもらうワークショップやハンドメイドグッズの販売、ツクモルスタッフで制作した防災紙芝居の上演などを行っています。「作る」とか「買う」とか「遊ぶ」などの楽しめることを通して、防災に対してあまり意識をしていなかった層が考えるきっかけになるような活動を目指しています。

 

ツクモルの運営母体はデザイン事務所なのですが、私自身もデザイナーで周りにもそういった知り合いが多いので、自分たちの出来る事を活かしていけたらいいなと思い、起きたことに対して何か支援をするというだけではなく、これから起こる事に対してものづくりを通してアクションを起こしています。

 

 

元々私自身があまり防災というものに興味を持っていなくて、持っていないからこそ、そういう人が多いのではないかと感じていました。防災意識の高い人は「こうした方がいい」とか色々考えられていますが、私の中では「敷居が高いな」という思いもあって。そういう考えから入っているので、私たちの活動を通してまずは「楽しいな」と感じてもらい、そこからもっと詳しく知ろうとなってもらえればいいなと思っています。そんな想いで活動しているので、難しい講座みたいなものは行わず、紙芝居であったり子供でも十分に理解できるようなことを柔らかく、楽しく、行うようにしています。

 

活動を始めたきっかけは熊本地震

 

ツクモルの活動は熊本地震が起きた2016年4月から1カ月後の5月くらいから始めました。2011年に起きた東日本大震災の時すごく怖いなと思って、その時も「何かしないと!」と考えていたのですが、でもやっぱりどこか三日坊主になってしまうというか、薄れてしまうというか。熊本地震が起きた時に、そういう自分に気づきました。東日本大震災の時はあんなに怖かったし、すごく大変なことが起きたのに、実際は私自身きちんと実感できていなかったのかなって。自分の中で風化しているところがあったんじゃないかと。やっぱりそういう人達って多いのかなと思っていて。だから私みたいな人達でも、楽しくできるようなことをやってみたらいいんじゃないかと思ったのがきっかけです。

 

 

普段から身に着けたいと思うものを作りたい

 

今日私も付けているのですが、ツクモルの販売商品の中でもホイッスルがすごく人気があります。災害時に閉じ込めにあった際など「助けて」と声で言い続けるのは体力の消耗に繋がってしまいます。そういった時に「ピーッ」と吹いたり、避難誘導時に吹いたり、また普段であれば防災ではなく防犯用として防犯ブザーのような形で使うこともできるので、ホイッスルは持っておくと色々なシーンで役立つアイテムです。すごくコンパクトで身に着けやすいのでキーホルダーにしたりネックレスにしたりすることができ、女性や子供に人気があります。

 

 

ホイッスルには中に玉が入っているものと入っていないものがあるのですが、入っていないもののほうが水に濡れた時も吹けるということで防災では役立つと言われています。たしかに防災に役に立つというのはすごく大事なことだと思うのですが、やはり私たちとしては普段身に着けたいという気持ちも大事だなと思っていて、防災を追及するというよりも普段から身に着けたいと思う形を目指しました。実際に防災グッズに興味がない人達が「カワイイ」という理由で普段使い用に購入してくれたりしているので、そういうところを大切にして役に立ってもらえればなと思っています。

 

 

ホイッスルはワークショップでも作ることができます。ホイッスルに貼るシールも私たち自身でデザインしているのですが、顔の部分をホイッスルの上部に、体の部分を下部に分けて貼るようになっているので、好きなように組み合わせることができ、小学校低学年や保育園幼稚園児の小さな子供たちも楽しみながら喜んで作ってくれます。シールを使わず最初からきちんと作ろうとするとペイントが必要になるので、小学校高学年くらいからでないと上手く作れません。もっと小さい子供たちでも、自分の好きな動物をデコレーションするにはどうしたら良いかなと思って考えた結果、現在のようなシールを貼る形にたどり着きました。

 

子供たちの記憶に刻まれる紙芝居

 

オリジナルの防災紙芝居も子供たちに人気です。紙芝居にはダルマ先輩というキャラクターと、私自身もクルバちゃんというキャラクターとして登場しているのですが、私とダルマ先輩が途中で災害に遭ったりして、クイズを交えながら皆に答えてもらって進めていきます。紙芝居の中にはツクモルスタッフの他のメンバーも出てくるので、それぞれスタッフの名前をつけています。

 

絵柄はずっと同じだと子供は飽きてしまうので、普通の絵柄を展開していきながらも、例えば地震が起きるシーンだとか重大なシーンでは絵柄をガラッと変えて「こわ~い!」と思ってもらったり、逆にちょっと笑えたり、子供たちの記憶に刻まれるようにあえて引っ掛かりのある部分を作っています。私自身も小さい頃、防災の紙芝居を見た気がするのですが、あまり内容を覚えていなくて、インパクトのあるものを作るように心がけています。

 

 

 

 

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後編に続く

 

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